ヤフーオークションを見ていて思うこと。

いつもいつも、暇に任せてヤフオクを見ている。検索キーワードは”ランドナー”である。(・∀・)

するとぞろぞろと部品や用品がいっぱい出てくる。それぞれを見ると懐かしい。この感覚は恐らく50代以上の方なら同感であろうと思わず笑ってしまうのである。

往年の銘柄はユーレー、カンパ、サンプレ、ストロングライト、スギノ、吉貝などなど。

当時、和歌山にはサイクリングショップ吉田と垣下サイクルというのが二件あった。どちらもサイクリングの専門ショップだった。この二店舗を主に通うことになるのであった。当時、高校生だった私は、ママチャリで出かけ、時間の経つのも忘れて、ショップのガラスケースに陳列されたお宝部品に見惚れていたっけ。

学生のバイト代の小遣いなどしれていて、高価な部品には手のとどくはずもなく、垂涎の眼差しであった。

べノットのバーテープでセロテープというのがある。つるつるピカピカのナイロンのような光沢のあるバーテープであるが、これにフランスのトリコロールカラーとか、ブルーとか、いろいろな色のバーテープがあった。これがないか、と検索すると出てきた。じっと眺めると当時の思い出が一気に蘇り、独り部屋でニヤニヤしていたというわけである。

当時は、ニューサイクリング誌を熱心に読んでいて、ああいうスタイルの自転車をいつかは作りたいとずっと思っていたが、大学、就職と時代が移ってしまい、忙しさに紛れて、私も一旦は自転車趣味から遠ざかってしまった。また、40代になって返り咲いたのであるが、すでに鉄の自転車の時代は過ぎ去り、カーボンフレーム全盛のレーサーばかりが売れる時代になっていた。

それに愛読していたNC誌も廃刊となり、寂しい日々を送っている。しかし、SNSで知り合った輪友と意気投合し、たまの休みを都合つけて、吉野や和歌山周辺を走っている。

輪友と話すと、話題は尽きない。当時、同時代に自転車を趣味としていた者同士、それこそ、サイクリング途中の休憩で立ち寄るコンビニでも愛車談義に花が咲き、なかなか発進しない。(・∀・)

輪友とは共に還暦前後の年齢であり、仲間内では私が一番若い。しかし、次第に脚力衰え、距離を走れなくなり、坂も登れなくなるのは同じこと。親の介護問題とか共通の話題も一緒である。

もう、しばらく輪友とは会えていない。また、久しぶりに時間を都合つけて、いっしょに走りたい気分である。あの昭和の頃の思い出話をするのが、好きだ。

こうしてみると、古物部品の魅力はその時代を知る者しか、味わえない独特の想いがあるな、と思う。古物。悪くないな…。
(=^・・^=)

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