古物の海を浮遊する私…。

 毎月、乏しい小遣いから自転車部品をぼちぼちと買っている。私は、コッタードというクランクの機構に異常に興味がある変わった人間である。コッタードの出品があるとどのオークションでも飛びついてみている。

durax.

フランス製だという。手元に激戦の末、落札した逸品がある。クランク長170mmのそれはペダル穴がフレンチ規格である。ただ、BSCとも若干のピッチ差なので、無理やりねじ込めば、入ることは入る。(゚∀゚)

鉄製のため、重い。しかし、その細い見た目がかっこよくてしびれている。これを次車につけようかと思う。フロントはトリプルで行くか、ダブルにするか…。5ピンである。

こうしたレアな出品はめったに無い。常にアンテナを張り巡らしていて、毎朝のオークション市場のパトロールは欠かさない。(^^)

目に止まると世界市場での値段比較である。それで妥当となれば、落札を目指す。私と同じような好事家がいるようで、毎回、デッドヒートを繰り広げることになる。しかし、世界市場での標準価格というものをある程度知っていれば、絶対に手に入る価格設定というのがわかる。先手をうち、これで挑む。

古物は面白い。今日は安く買っても、明日はわからない。大量生産品と違って、一期一会である。見つけたときが買い時。これはもう鉄則だ。

CDなどの中古盤、古本、みないっしょ。いったん見送ったが最後、二度とそれは現れない。

過去、苦い経験が何度もある。ちょっとしたお金をケチったために痛い目にあった。

ネット上の古物商もいつも見ている。琴線に触れる品が出ていると、問い合わせる。

手に入ったときは小躍りして喜ぶ。これは、現行品を買う場合と全く違う喜びだ。縁あって巡り合った逸品。後生大事に使おうと思う。

苦労して手に入れた逸品の古物部品を手元に置いて飲む酒は旨い。酒の肴に古物は似合う。

ユーレーのジュビリーを持っている。前後セット。名前の通り宝石だ。至高の芸術品。あまりに美しいので、私は怖くて使っておらず、眺めるばかり…。(´ε`;)ウーン…

私がいつも参考にしているサイトを紹介しておこう。

Velobase.com

英語のサイトであるが、ここにはビンテージ自転車部品が世界中から網羅されている。工具もある。ここで年代、説明を読み、だいたいの相場を予想できる。

私の大好きなコッタードのクランク類もここでたくさん見つけられる。見たことのないロシア製のコッタードクランクを見つけたときは驚いた。

日本製もちゃんと網羅されていて、嬉しい限り。

今日も部品を探して放浪する私。

自転車趣味にはいろいろある。同じような趣味として、鉄道趣味がある。鉄道も実際に乗車することを目的とする乗り鉄。とにかくいい写真を撮るという撮り鉄。そして駅スタンプを蒐集するという押し鉄、といろいろある。

自転車趣味も乗ることに徹する人、旅行に徹していて、キャンプなどを楽しむ人。そして、私のようにあまり乗らないけど、部屋にこもってフレームを発注し、自作で組み立てを楽しむ人。鉄道の模型趣味と似ているかな?(^^)

盆栽趣味とも似ているような…。同じような匂いのする人が集まるイベントとしては、大阪の服部緑地で年2回春と秋に開催されるシクロジャンブルがある。

長らく参加していないけど、興味はある。

話を元に戻すと、手元に古物商から買ったプロダイのコッタードシャフト(トリプル用)があるので、それで一台組もうかとか妄想中である。

(=^・・^=)

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