部品流通の停滞。

 自転車業界が異常事態になっているようだ。欲しい部品を求めて通販サイトを探しても、特定の部品に限り、ない!更に悲しいのは、入荷未定となっていること。いつ入荷するかさえめどが立たない。こうなると、完成車を目指して部品を収集していても、そこで一旦ストップとなる。かといって意に沿わない部品を装着する気にもなれない。非常に困っている。

コロナ禍というが、こんな事態になるなんて…。

コロナ禍が収束するしか方法はないと思うが、元のような流通事情に戻るのかどうか、心配である。タイヤはまだなんとか買える。しかし、革サドル、ピラー、ステム、クランクといった特定銘柄の部品がない。

仕方ないので、他の自転車から換装したりしてしのいでいる。スポーツ自転車の人気がコロナ禍で一気に高まり、供給が需要に追いつかないとのこと。人気車種の自転車は、2年待ちくらいになるとか聞いた。

私など、仕方無しで古物の世界もみているが、こちらも値段が高騰していて、なかなか手が出せない状態だ。

個人的には70年台頃のほそぼそとマニアが集い、部品を買いあっていた頃の自転車事情が好きだ。あの頃は、欲しい部品は陳列ケースにたいていあって、手に入った。毎回、ショップに足を運ぶのが楽しくて仕方なかった。初めて見るチューブラータイヤを手で触り、なんてカンカンなんだ、とびっくりしたのを覚えている。

リムセメントの匂いや、たくさんの自転車部品に囲まれて、ショップにいる時間が天国のようだった。今は、ショップに行ってもあの頃のような感動があまりない。整然としていて、きれいな店内は好感が持てるが、雑多でどんな部品が転がっているのかな、というワクワク感がない。

それにこのコロナ禍である。密になるような店には行けない。勢い通販頼みとなり、ネットばかり見ている状態だ。

早くコロナ禍が終息して欲しいが、コロナ禍が去ると自転車世界も一変しているような気がしている。

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