尾鷲…。良い土地だったなぁー。

秋の夜長を楽しんでいたりする。
昨夜は、20時半に就寝し、たっぷりと寝た。
iPhoneの設定を4時にし直し、早朝に起きた。理由は、読書のためだった。オイラは、テレビを最近見ない。くだらん番組が横行し、見る気がなくなった、というのが理由だ。

ま、たまにおもしろいCMは気になるが、今はyoutubeですぐ見つけられるので、それで事足りている。

さて、先日は、尾鷲市にしばらく居て、例の食堂のオヤジと散々長話だった。食堂に行くまえには、最近出来たばかりの熊野古道センターというのに寄った。別に行きたくて行ったわけではなく、ツールド紀伊のスタンプポイントだったので、寄らずにいられないわけだった。でも、興味はなく中には入らなかった。熊野古道はもう、中辺路でさんざん見学したし…。

例の尾鷲駅前のことぶき食堂である。11時半ちょうどに到着し、のれんをくぐると、オヤジはいつものマッサージチェアのような特製ご主人様専用イスに腰掛けていた。挨拶すると、おぉー来たかぁー!というような表情になり、しっかりとこちらを覚えていらっしゃった。注文もそこそこにまた、枯木やら化石やらの話になり、横の奥方はやや呆れ顔であった。

いつものスタイルで客の注文を聴いてからすぐ海近い漁協へ買い出しに行くスタイルは、相変わらずである。最初はびっくりしたが、これが在庫を抱えず、一番効率のいいやり方なのだそうだw。

この前は大型のイセエビクラスの大物が二匹乗ったエビフライ定食を食した。なので今回は、刺身定食と漁業の町らしく、鮮魚で攻めてみたわけである。季節ごとに出される魚の種類は変わる。旬の魚が一番美味しい。此の日はトンボシビかカツオかだった。

脂の乗ったカツオはことのほか美味しく、舌の上でとろけるような風味を噛み締めながら、一気に食った。これで1200円は激安だと思う。都会なら、この量を食うとこの倍くらいは取られるだろう。

さて、表が騒がしい。おんどりゃー、などと物騒な大声がしている。見ると、旅行者らしき男性が駅舎内で警官にひっつかまれ、暴れている。どういう経緯かはわからぬが、駅員と一悶着あったらしい。そこへ婦人警官も駆けつけ、総勢3名の警官でこの男性を取り押さえているようだ。

無賃乗車かな?とオイラ。いや、違うだろうよ、とオヤジ。ま、どうなったのか、男性は警官に連行され、食堂すぐ横のボックスに収まって、その中でも暴言を吐き続けていたようだ。

しかし、この尾鷲という土地は自転車乗りにとっては泣かせる土地だ。四方八方を山に囲まれている。しかも八鬼山など、その標高も半端無く高い! 以前は、九鬼から山路を延々押上げたあげくの入城だったっけ。

山路を押し上げた末に尾鷲名物の火力発電所の煙突が見えた時には、やれやれ…、と思ったものだ。

今回で尾鷲へやってきたのは、自転車で3回めになる。尾鷲より北上したのは、この時が初めてである。実は、尾鷲の北にある船津というところへ北の三瀬谷より抜け出る峠道があって、峠の名前は水呑峠と言ったと思う。長らく、崩落のまま放っておかれ、開通の目処立たずなので、今は諦めているのであるが、車では一度だけここを越えたことがあり、峠からの眺望の素晴らしさや、水呑峠から船津へ下る大河内川沿いの素晴らしい林道が忘れられず、ぜひに車に乗っけて、三瀬谷駅まで運び、そこから走って船津まで、というのを計画してはいるのだが、道路情報を見ると、毎年、不通のままという難攻不落の状態のため、未だ志果たせずなのである。

自転車という乗り物は実に素晴らしい。今回のようにその土地に住んでいる面白い人と知り合いになったり、道端で行く先を聞いたが故に予想外のご馳走にありついたり…。瀬戸内の因島では島の名産の柑橘をたくさんもらってバッグの中にしまいこんだ記憶がある。こんな塩梅であるから、世の流行に反するように我が愛車は、バッグだけはデカイのである。何があっても用をなせるようにw…。

さて、尾鷲から走り出すとすると、発電所の前を海岸沿いに南下して、大曽根浦の方面を周り、一山押し上げて九鬼へ下るのがよい。ここの崖っぷちから見る太平洋の眺めが素晴らしい。今は、トンネルができていて、ここを通る車もほとんどない。自転車天国である。後は、道なりに湾ごとの集落を楽しみながら、上がったり下がったりでリアス式海岸を過ぎて行き、鬼ヶ城を見物して、そこら辺の駅から輪行で帰ればよろし。

尾鷲に住んでみてもいいかなー、と話したらオヤジ、苦笑いしておったなw…。




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