自転車用ホィールの話…。

今は、オイラのように手組のホィールで乗っている人が少なくなりました。というのも、完組といって、安価で前後のホィールセットが売られていて、それでいて、精度もよく、よく回る、という話ですから、これに飛びつかないわけがない。

軽量化や空力の点から言って、前ホィールをラジアル組みにする人が結構な数おりましたな。見た目もすっきりでかっこいいし…。しかし、この組み方がもうすぐ絶滅するかもしれないって…。↓

http://blog.cbnanashi.net/2014/10/4740

こちらのネタによると、要するに再来年あたりに採用されそうなロード用ディスクブレーキの普及がそうさせるって話。ご存知の通り、ディスクブレーキは制動の中心がハブの中心付近になり、スポークにかかる力がこれまでのリムブレーキとまったく違うのです。それにより、ラジアル組みだとことごとくスポークが折れて飛んでしまい、非常に危険であると…。なるほど。

前後にディスクブレーキが採用されると、ディスク面側をタンジェント組みにして、力を分散させないといけないわけですな。Wクロスっていう強靭な変形タンジェントみたいな組み方もあることはありますが、見た目がいかついし、オイラの好みではありません。ディスクにすると、制動時のスポークへの力方向をよーく考えて組まないと破損するってことになりますな。

嫌な予感ですが、たぶん、ツールなどのレースでディスクが正式に認可されると、瞬く間に市場にディスク化の波が押し寄せ、それまでのキャリパーブレーキが絶滅危惧種になってしまう恐れがありますね。もっと恐れているのは、リムの横にブレーキ制動面が付けられたキャリパーブレーキ用のリムが瞬く間になくなるのでは?という危惧です。

しかし! 一番困る予想は、エンド幅が前後ともまた大きくなりそう、ってこと。
今、リアは130mmで多種類が流通していますが、これが、ディスクの分だけまた外側に出っ張ると…。すると、困るのは、チェンステーとクランクの干渉問題ですよ。また、Qファクターが大きくなるんじゃないの? って嫌な予感がよぎりますw。

また、高価なパーツが売れるし、実際、ディスクは台座にセットされるので、元ある自転車に後付できることもなく、新たにご購入となるわけ。業界ウハウハですなw。(・∀・)

輪行大好き人間のオイラから言わせると、ディスク化は非常に困った問題を孕んでいます。というのは、輪行時に容易にホィールを脱着できるのがスポーツ自転車の利点だったわけだけど、ディスク円盤とパッドの間隔というのは、非常にビミョウでして、ちょっとでもホィールの着脱が狂うと、擦ってしまいます。これを元の位置に戻すのは、容易なことじゃない。キャリパーだとちょっとエイヤッとやってアーチをずらせば、即解決だったりするけど、台座にがっちり固定されていて、内部でパッドが移動するタイプのディスクではそれができません。

それと、もうひとつ。着脱したホィールについたディスク円盤は、非常にもろい! ちょっとでも何かにぶつけたりすると容易に変形して、アウトとなります。

ということで、あくまでもサイクリング用という視点で自転車を見てみると、今のままでもういいじゃん!って思うわけ。というか、レース用部品とツーリング用部品を分けてくれたらいいのに…、っていつも思うけど、そうなぜかならないんだよね。皆がレーサーでもないだろうにw…。選択肢が狭くなることは非常に困りますな。
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