今の自転車の問題点を思う。

 今どきの自転車ってなぁ〜、とため息。

そう、私が一番嫌っているのはブレーキ、変速などのワイヤー処理。

なぜ、自転車ごとき遅い乗り物で、エアロ効果を云々する必要があるのだろう?これはあくまでもプロのレースでの世界の話であって、100分の1秒を争うようなプロの世界だけのことか、と思う。

それに連れて、知らぬ間にエアロ関連のパーツが席巻した。ブレーキレバーのワイヤが真っ先にエアロ化され、内蔵式になった。これは、ワイヤーが上から出ていた従来の方式と違い、ワイヤーがハンドルバーのカーブに沿って曲げられ、ステム付近から出ている。まだ、これまではフレームの外側をアウタカップなどで経由していたからましだったが、今どきはというと、完全内蔵である。これだと、物理的なワイヤーを引く、という動作において、抵抗が凄まじいことになる。

結果、極端にワイヤーを曲げられる箇所のワイヤーがほつれて、切れてくる。

数年に一度、ワイヤーを通し直さないといけない。しかし、このガッチリハンドルバーに沿って曲げられたアウター内を通すのは至難の業である。まず、カットしているインナーを通すと引っかかってうまく通せないことが多い。(/_;)

だから、インナーはカットせず、そのまま通してしまい、ブレーキ本体に固定してから余った分をカットする、ってな手順になる。

潤滑油を入れてもどうしても引きが重くなりがち。私が、嫌うポイントはこれが一番である。

昔の上から出ているブレーキワイヤーには自然な流れでブレーキ本体に固定されていて、抵抗が少ない。見てもカーブが美しい。70年代のコルナゴなどのレーサーは惚れ惚れするような美しさだ。

80年代以降のロードバイクはいただけない。変速機構がブレーキレバーと一体となったSTIの頃より、もっとひどくなった。

変速ワイヤーも最初は触覚のように真横から出ていた。これだとまだ抵抗はましだったが、今どきはこれもブレーキワイヤーと同じようにハンドルバー内に内蔵され、フレーム内にも内蔵されてしまっている。

こうなると外からワイヤーが見えない分、一旦、トラブルが起きると出先で修理することがほぼ不可能だ。

私がWレバーにこだわるのもこういったことが原因である。

どうか、メーカーの方にはWレバーの灯火を消さないでほしいと切に願う。

(=^・・^=)

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