輪行の思い出。

 昔は、輪行をよくやっていた。車も持っていたが、鉄道が好きで、JR、近鉄とよく利用していたな。

厳寒期の大台ケ原を越えて、真っ青な海の見える鬼ヶ城へ出たときはたいそう喜んだものだ。ちょうど紀伊半島を縦断するように走りきった爽快感。なんとも言えないそれにラストの佐田坂のものすごい落ちるような熊野市への下りが凄かった。

さて、熊野市に着くと、地図を見て思案投げ首。行くあてのない気ままな自転車旅行である。しかもちょうど休職期間で休みも潤沢にあるため、とにかく行けるところまで行こうと考えていた。

熊野市駅に着いた。北上することにする。ここからは難所続きのリアス式海岸ゆえ、根性のない私は、すぐ輪行である。(´Д`)


駅前でバラしにかかり、袋へ輪っぱもろとも放り込む。もう慣れたものランドナーの解体ショーを興味深く見てくる人もいるが本日は誰も来なかった。

未だにディーゼルのキハが走るこの区間が素晴らしい。やはり輪行して大正解なのである。

車窓からの海岸風景が特に圧巻であって、絶景の連続。よくこんなリアス式海岸の場所に鉄道を付けたな、と感心する。

松阪駅に着いた。ホームをキョロキョロしていると、足の不自由な装具を付けた猫ちゃんが居たので、近寄ってみると、飼い主さんの女性と猫談義が始まった。

大勢の乗客にちょっと怯えているようだったが、いっしょに猫と旅を続けるこの人を羨ましいと思った。

輪行はとにかくいろんな人との出会いの連続である。これが個人で行くカーサイと決定的に違う。

それと鉄道はほぼ予定通り到着するので、計画が立てやすい。

次回の旅もカーサイ、鉄道混在で行きたいと思っている。パークアンドライドとかいうらしいな。

そういう駅前に駐車場がある駅というのも増えてきているようだ。

平日利用なら、まず問題なく停められると思う。私の知る限りでは、湯浅駅、南部駅、紀伊田辺駅、周参見駅、古座駅、新宮駅そして、この熊野市駅である。ほかにももっとあるかも知れない。

ここらへ車を駐車して、そこから計画を練っている。母艦があると帰りの心理的負担も少なくていい。乗り遅れたらアウトというのがない。

また、寝苦しい熱帯夜にグーグルマップを開いて見ている私なのである。

(=^・・^=)

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