もうすぐ退院だと思っていたが…。

 父の主治医から昨日電話があった。

なんでも下血が続いていてちょっと貧血傾向だとのこと。それでリハビリも進みにくいとのことだった。輸血の同意を求められた。今からかなり昔に父は一度、大腸ポリープの除去手術を受けている。その際小さなポリープは残存したままだった。それが今回原因かと思う。

しかし、今更手術をするのか、というと複雑だ。第一年齢。もうすぐ90歳である。今はとにかく早く退院させたあげたいと思う。一番家が大好きな人なので、退院が待ち遠しいと思うからだ。

もし、転院して手術となるとまた数ヶ月入院となって、最悪は大腸癌ともなれば、ストーマ設置となり、自分で排便もできない悲しい事態にもなりかねない。そうなれば、誰も喜ばない結果となる。命は助かってもストーマを設置した身体では幸せとは言えない。

そういう例をたくさん見てきた。何が本人にとっても一番幸せか、ということ。延命だけを念頭におけばいいというものでもない。

多少出血があろうと自分の大好きな環境で生き生きと最後を暮らして果てるのが、本望だろうと思うのである。

家族で昨日話し合ったが、ここはひとまず家に退院させてやろうということになった次第である。

なんとか一本杖で歩けるようにはなってほしいと思う。今日くらいから、全体重をかけての歩行訓練が始まるらしい。予想より遅れている。しかし、幸い痛みの訴えはないとのことなので一安心だ。曲げ伸ばしもできているらしい。

早く退院したいだろうに…。もうすぐカンファレンスの日である。

(=^・・^=)

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