ブレーキレバーのこと。

 最近は、全部エアロ形状というか、ハンドルにアウターを沿わすような形式のブレーキレバーというか、STIレバーがスタンダードになってしまった。(/_;)

私は、昔ながらのフォーク抜き輪行愛好者である。

だから、ブレーキワイヤーからインナーをさくっと外し、ステムを抜いてその後にフォークを抜くという方法を行っている。この方が絶対的に輪行袋のサイズがコンパクトになる。

だから、ブレーキワイヤーの上出し仕様は絶対条件なのである。しかし、残念なことにこの上出しの形式のブレーキレバーは今や風前の灯である。

作っているメーカーが恐らく吉貝だけだ。私のお気に入りは204QCというQR機構の付いたブレーキレバー。これにアジャスターを組み合わせて付けている。

私は、手がものすごく小さいのである。プラ手袋もいつもSサイズで間に合う。(^^)

だから、この吉貝の小さなブレーキレバーでも事足りる。本当は昔のカンパレコードのブレーキレバーが一番しっくりくるようだ。ショップで実際に握ってみてそう感じた。あのレバーパッドのゴムの柔らかな感触が忘れられない。

今は、カンパレコードもビンテージ部品となりはて、オークションなどで時々見かけるのであるが、見事にパッドが劣化しているためか、パッドなしの裸の状態での出品が目立つ。樹脂やゴム製品は経年劣化が著しい。

十数年も経つと、たぶん、新品でも完璧な姿での保管は難しいだろう。

このレバーパッド問題さえ解決できれば、世界中に残存しているお宝が日の目を見る可能性はある。だれぞ、作ってくれないかなー。

確か、カンパレコードのブレーキレバーは割入りだったと思うので、輪行時にインナーを取り外すのも簡単だ。

さて、ブレーキレバーはドロップハンドルの場合、手の置き場所によってランドナーバーなどスリーポジションと言われるように下ハンを握る場合もあれば、上ハンでのんびり流す、という場合もある。その時々によってポジションを変えられるから、長距離でも疲れにくいという特徴がある。

もうポタリング専用車と割り切っているのなら、ギドネットレバーという手もある。この場合、下ハンは持てない。しかし、レバーの長いリーチと相まって、制動力が上がる。

効きにくいと言われるカンチブレーキの場合は、効果的かもしれない。キャンピングなどの荷物を積載する車両の場合、制動力が命に関わるため、好んでギドネットレバーが付けられていた、と思う。

ただ、ギドネットの場合、フロントブレーキのアウター受けまでのワイヤーのルーチンが非常に悩ましい。ストレートにL字に落とすと、ワイヤー抵抗が大きい。びっくりしたのが、ステムの上をくるっと一周巻いて落とすという方法。これ、一度やってみたのであるが、非常に引きが軽くて驚いた。ただし、見た目が不細工である。

首の長いFアウター受けを使うとちょっとはマシかもしれないが、それでも引きはちょっと重い。これが解決できれば、ギドネットレバーは素晴らしいと思う。

手持ちの自転車は全部フーデッドレバーであり、ワイヤーの流れは自然で美しい。当然見た目と相まって引きも軽い。日泉のアウターと複よりのステンのインナーの組み合わせは最強だ。これにたっぷり潤滑のオイルを差し込んでからセッティングしているため、非常に長期間に渡って、引きが軽くなる。この辺の目に見えないこだわりは非常に重要だ。

私は、ワイヤー類にはお金をかけているつもりである。後は、千鳥などにこだわり、滑車を使ったり、デザインのかわいいものにするとかするとオリジナリティが増すと思う。

長々書いたが、ブレーキレバーのバリエーションがもう少しあるといいな、と思った次第。

(=^・・^=)

コメント

人気の投稿