私の自転車道楽を形作るもの。
高校生の頃より自転車に夢中だった。愛読していたのはサイスポ誌である。やがて、ニューサイクリング誌(NC誌)を知り、そちらを購読するようになる。
様々なツーリング記事がいっぱい載っていて夢中になった。たいがいは、二泊3日程度の泊まりのツーリングである。で、乗られている自転車は高価なオーダー車がメインだったな。
あの頃は学生でお金もなく少しでも自分の愛車を見栄え良くしようとして、和歌山市内のサイクルショップへよく自走で行き、買い物して帰ってきた。
弟もあの頃はいっしょに自転車に夢中だった。やがて、免許が取れる歳になって、弟は自動車に鞍替えした。
私は、相変わらず、自転車趣味を続けていたが、一旦、社会人になった頃から、少し、忙しくなり、離れた。
戻ってきたのは40歳になってからだ。転職もようやく落ち着き、介護の仕事について、お金にも少し余裕ができた頃である。
NC誌を再び読み始めたが、その厚みが圧倒的に薄くなっているのにびっくりした。
中身は相変わらずのツーリング記事だったが、世の中の自転車嗜好は、もうロードバイク一択になっていた。その前に少しMTBの流行期間もあったのだが、すぐ廃れた。そう、日本ではMTBに適したフィールドがない!
ハイキングなどとエリアがかぶるため、摩擦が起こる。それで、そういうトレッキングのコースがあっても決して公開できない、という理由があった。公開すれば、けしからん、山を荒らすなどと言われて、追い払われるのがオチである。
そんなこんなで、結局舗装路を飛ばすロードバイクが流行った。素材は鉄からアルミ、アルミからカーボンへと進化した。重量も驚くほど軽くなった。と同時に値段が跳ね上がり、車を買うほどの価格となってしまった。
私は、今でも東叡のフレームに組み付けたランドナーであちこち走っている。自称ツーリストだ。速度を競う気もなければ、早く走りたい、早く登りたいという欲求もない。(´Д`)
パンパンに膨らんだフロントバッグに食料やら衣類やらを詰め込んで旅に出かけるのが好きだ。
こういう旅の好きな自転車乗りというのが最近は減ってしまったように思う。日帰りがほとんどで泊りがけで走りに行くという人は少数派ではないだろうか。
連泊となるので、私の自転車には泥除けが必要だ。翌日雨だったりしたら辛いから。
各駅停車に揺られて見知らぬ駅に降り立ち、愛車を組んで、走り出す。こういうのを随分と長くやっている。今は仕事のピークで、職場に人が少ないため、連休が取りづらいことになった。
もう少しマシになれば、また、あちこちへ旅行に行きたいと思う。
まあ、当分は紀伊半島内をうろうろするかな。
(=^・・^=)
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