サイクリングという趣味と年代。

 もうかれこれ40年近くサイクリングを趣味としている。最初はジュニアスポーツ自転車を買ってもらってから。近所から少し遠出して自走で帰るというパターン。そのうち、和歌山市のサイクルショップへ通うようになった。

今は還暦前。この年代くらいになるとサイクリングにおいそれと行けない人が出てくる。そう、老親の介護の問題や子供のことなどで、自分が自由に動けないということが起こる。

誰しも通る問題で、避けて通れない。うちはまだ両親が元気な方で私は比較的自由に動けるが、それでも休暇をすべて自由時間に費やすことは不可能だ。買い物や家事にかなり追われている。

やっとのことで捻出した連休を泊まりのツーリングに費やす予定。10年以上前までは、若かったし両親も健在だったので、あちこち旅行して泊まり歩いていた。それができた。今はなかなか泊まりは難しくなった。

せいぜい1泊2日くらいか。それで、行動できる範囲が限られてくる。すでに介護の問題を卒業したメンバーは残り人生のわずかな時間をツーリングに費やしているようだ。

しかし、日頃しっかり鍛えておかないと、自分が自由に動けるようになった際、今度は自分の体力の問題でツーリングが難しいとなる。皮肉なものだ。

私らのように泊りがけでツーリングにいくのにはこのように、時間の自由、仕事や家庭の都合と乗り越えないといけない障壁がいくつもある。だから、私が思うに、自由に宿泊して放浪するには、ある程度歳を重ねていかないと無理なのかな、と思う。

若者などにランドナーという車種が売れない最大の理由。それは泊まりのツーリングをあまりやらないからじゃないのか、と思う。大学のサイクリングサークルなどに所属していれば、その期間はツーリングに明け暮れるだろうから需要はあるだろう。しかし、卒業してしまうと、今度は仕事に追われ、時間がない。

日帰りで、短距離を颯爽と飛ばすロードがいい、となるのではないかな。

それと道路事情が良くなったし、コンビニなどの全国展開もある。荷物をそんなに持たなくてもどこでも行けるようになったから。

電車の車両もどんどん改良され、未来志向のデザインになるし、私の描いていた昭和の頃の旅の雰囲気、あのNC誌の記事のような日々はもう永遠にやってこないのだろうな、と思うとちょっと寂しい。

(=^・・^=)

コメント

人気の投稿