心の病と休職…。

5月病という言葉がいつごろから言われるようになったのかは知らない。しかし、今では、うつ病という診断で休職する人がかなりの数になるらしい。

かくいう私も過去仕事場の人間関係のストレスなどで、退職したクチである。
まず、他人と自分を絶えず比較して、自分を卑下してしまう、というタイプがうつに陥りやすいと思う。なったことがある人はわかるが、うつ症状になると、悪いことしか思い浮かばなくなる。そしてどれだけ休息時間があっても気分が落ち込み何も手につかなくなるのである。こうなってきたら、早めの受診をお勧めする。脳内のドーパミンやセロトニンなんかの分泌が極端になっている可能性が高いので、バランスを取るためにも薬の処方が必要になる。これでかなり気分は楽になる。そして、徐々に復帰に向けて心のリハビリを行っていくのである。どれだけかかるかは、その人の症状の度合いによるだろう。

一番の特効薬はストレスの原因になっている職場環境を変えること。

今の世の中、人間関係のいい楽しい職場なんてあるのだろうか…?
私の場合、答えは、自分が作るのである、と悟った。

前職はは非常に楽しく素晴らしい所だった。が、最初からそうだったわけではない。私は、どちらかと言うと信頼関係を築くのに時間がかかるほうだ。最初は警戒心から、なかなか本心を表せない。だから、最初は手厳しく辛く当たられた。これで、すぐに辞めようと何度も思った。しかし、徐々に打ち解けてきて仲間意識ができ、笑い合えるようになって信頼関係ができた後は、毎日出勤するのが楽しい職場になった。私は、本音では、常に冗談ばかりを言って人を笑わせるのが好きだったりする。

今の職場も別に虐められることもないし、わからないことは、聞けば親切に教えてくれるし、嫌なわけではない。が、職場が実に静かである。ま、これが案外普通の会社だろう、って思う。以前の職場は管理者が常にそばにいるわけではないし、家族的雰囲気の施設だったので、和気あいあいと楽しく過ごしていた。辞めた理由も人間関係では決してない。知らない分野に挑戦したくなったから辞めただけである。

あれから、数ヶ月。鳴かず飛ばずの状態w。仕事は好きだが、楽しさは前ほどない。それよりもプレッシャーを感じる。昔、これと似た経験をしていた。プログラマで選挙管理委員会などの有権者向けのハガキの印刷を請け負っていた時代があった。若かりし20代の頃。が、選管というところは期日が絶対である。それまでにバグを全部洗い出し、潰さないといけない。失敗するとすいませんでは済まない仕事だった。ヘタすると新聞沙汰になりかねない社会的事件になるような仕事だったので、毎回、物凄い心理的プレッシャーであった。結果的に私は、お荷物で辞めた。というか辞めさせられたのかなw? 

が、辞めたときの晴れ晴れした気分を今でも忘れない。プレッシャーから解放された、という喜び。そして、しばらく何もせず、ぼぉーとする喜び。ハロワ通いもまた愉しからずやである。こうした繰り返しが私の人生の中では何度かあるw。(・∀・)

で、定職を離れた私は、お金に困窮すると近くのスーパーで配達のバイトをしたり、気ままに好きなバイトをして、のんびりと過ごしていたのである。そして、気が付くと40歳目前。こりゃいかん。何か手に職を付けないと、と介護福祉士のガッコに潜り込むわけである。ま、介護の世界も転戦したっけ。今年で10年になるなw。早いもんだ。

お蔭で今、ケアマネやってるのも自分では信じられない。しかし、平社員で毎日汗して、利用者を乗せて下ろして。レクをやって、新ネタを考えて、季節行事を終わらせて、ケアマネ事業所への実績返し…。ま、それはそれで仲間と楽しくやってきた。

ま、今は、一番嬉しい日勤だけの9時5時で帰れるので、スローライフの信奉者たる私は喜んでいる。帰りにスーパーで買い物して、帰ってから夕食のおかずを作れるし、自分でゆっくりと食事して早めに寝る。朝は早く起きてネットを観たり…。とにかく時間の流れがゆったりとしていてイライラすることがない。お給料はその分ガクンと減ったがw。

正直、でも私の場合は、世間的に実績を積み上げてサラリーマン生活を送ってきた男とはまったく異質だ。ダッチロール状態でふらふらと低空飛行を続けた挙句、不時着したり、また、離陸したりw…。正直、来年50になるが、還暦にどこで何をしているのか?と聞かれても答えられない。それだけ未知である。和歌山にも住んでいるのかどうだか…。
ま、世間は広いので、くよくよ悩まず、まず、旅に出て広く世間の人と知り合い、触れ合うのがいいかもしれない。これで、世界観が変わると思う。私は、変わった。^^;

日本人というか、世間的に皆、今も昔も仕事中心。男も仕事の出来る出来ないで選別されるし…。しかし、今、転職したりして悩んでいる人は考えてみて欲しい。だいたい、学校でもそうだが、クラスで能力を見ると、山形のグラフになる。両端が出来の悪い人、と出来のいい人のグループ、真ん中の山がだいたい平均的な人になるわけである。おもしろい実験がある。ここで、右端の極端にできるグループだけを取り出して一つの組織を作ると、やはりその中でも同じようなグラフになり、両極端なグループが出来上がるそうである。

優れた人選をしても組織ができると元通りのグループが出現する、というのが面白い。結果的に仕事の効率は以前と変わらないそうだ。

それと、あまりに完璧を求めないことである。これが、長くひとつの仕事を続けられる秘訣かもしれないとこの歳になって思う。あまりに頑張らないと、と四六時中思いつめていると、息切れがしてきて継続がしんどくなる。とても十年以上も勤められないだろう。
 仕事で怒ってばかりいる人は仕事では成果を出すかもしれないが、結果、自分の身体精神を壊し、長生きできない。仕事だけで人生を終えることになるので、本末転倒なのである。

逆に今の世の中だと、早めに会社の性質を見きって、おさらばするのも得策だ。今日の新聞に載っていたが、ゼンショーの展開するすき家の退職者数が話題になっていた。中でも残業時間が100時間を越える者がかなりになるという。恐ろしい会社である。会社という人間抹殺機である。このような会社は明らかなブラック企業であるから、入って、おや?と思ったらすぐ辞める方がいい。がんばらなくていい。使い捨てのシステムなのだから、潰れる前にすぐ辞めることだ。

初めての未経験な事象に出くわすと、たいていは緊張するし、失敗を恐れるあまり眠れなくなったりもする。次に現れる症状が出勤時間が近づいてくるとものすごく嫌な気分になって落ち込み遅刻する、あるいは欠勤するようになる。特に日曜日の夕方になるとそんな気分が襲ってくるようになったらもう、赤信号である。

特に人間相手の仕事は千差万別で、一瞬足りとも先が読めない。それが普通だ、とまず思うこと。

何年も同じ業務に携わる人というのは、いろいろな経験値を持っている。応用が効く幅が広いのである。だから、滅多なことパニックにならないし、ドーンと構えてられるのである。ある程度先が読めるようになるから、早めに対策を講じられる。結果、大事になることはないのである。同時にあらゆる可能性を追求できて、比較できる。だから最も安全策を講じられる。

だから、焦らないことだ。それと、常に自分の年令と残された人生時間を考えていないといけない。一度きりのかけがえのない人生なのだから、ここしかない! もう、二度と就職はない、などと悲観する必要はないのである。現にこうして私というデタラメな人間が健全に生きているわけだからw…。Σヽ( ゚д゚)ノ ワッ!!はっは

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