森田療法について…。

最近、うつ病というか、精神疾患を患う人が多いように感じる。
私は、ずっとまえから精神疾患の原因を考えてきた。内因性というものもあることにはあるが、専門書を読むと妄想の中身の推移が面白かったりする。

昭和の初め頃の患者さんは、私は、天皇の子孫である…、とかいうパターンがすごく多かったそうだ。そうした万能感に浸って、本人は得意満面ということが多かったそうである。そして、時が流れて平成の今の世になってみると、そうした天皇云々…を語る人は精神科でもほとんどいないそうである。

不思議なことに男性の患者の妄想で嫉妬妄想が多いのも気になる。俺の女房は絶対に浮気している、と思い込み、本人や周りがいくら否定しても確信となっていて、否定不可能なのである。挙句、暴力沙汰などを起こし、入院となったり…。

職場で絶えず、陰口を言われている…。周りはみんな俺のことを馬鹿にして笑っている…。
これも今多い妄想の一つ。被害妄想である。

絶えず、人間関係のストレスにさらされて過ごしている現状が今の世の中普通だと思う。ストレスの原因は様々で家族だったり、恋人だったり、職場だったり…。

今では優れた薬が多数開発されて、服薬が一般的な治療アプローチであるが、服薬第一ではなく、人間本来の持っている力を引き出して治療していこう、という流れもある。

森田療法がその一つである。

私の場合は、分析するとここでいうところのヒポコンドリー性基調に近い気がするw。

森田さんという医師が考案してこういう名前がついているのであるが、治療アプローチを考える上で、ストレスの原因をまず、探し出し、どうしたら、その人にとってのストレスを軽減できて安楽に暮らせるのか、というのを考える必要がある。服薬で急性期は収まるかもしれないが、ストレス原因がそのままでは、また再燃する可能性が高い。

私の場合はというと…、一端、退職。しばらく休職し、その後自己流SST(social skill traning)?と称して少しずつ楽なアルバイトから始める。配達や伝票の仕分け作業、木工工場など…。少しずつ自分に自信がついてきたら、徐々に正職を探す…、ってなパターン。なので、これが一番生きる上で安楽であり、良い方法だったと思う。同時に世の中にはいろんな人がいて、いろんな職があることに気づくのである。

一つのレールに乗っかって出世する方が、所得や安定を考えると効率がいい、と思われがちだが、人は誰しも一度は挫折を味わうものである。そうした時にどうしたらどん底から這い上がれるのか、をいろいろ考えてもがくのである。そうしたもがきの風潮が、世間的にいうプー太郎だったり、ニートだったり、ひきこもりだったりの現象と重なるような気がしている。
(=^・・^=)

コメント

人気の投稿