私が惹かれる部品たち…。
ことのほか、自転車部品には奥深いものがある。その昔、日本の輪業会が海外の模倣をしていた時代。昭和の頃である。スギノのカタログなどにも堂々とノルマンディーなどのハブが載っていたし、まずはカンパとかの模倣から始まったようだ。
それでもその頃に発表された日本の部品で私が非常に惹かれるものがある。一つは、スギノのクランクでプロダイナミックである。これは残念ながらクランク長が165mm一択であるが、その細身のデザインで剛性も高く、本家のTAに比較しても劣らない逸品であると思う。私はコッタレスを現在、ランドナーの一台に付けている。いつ見ても惚れ惚れする。
(人´∀`).☆.。.:*・゚
しかし、真骨頂は、コッタードの方で、こちらはコレクターアイテムとなっている。観賞用である。だいたい暇なときに取り出してそっと眺めたり撫でたりしている。中古品で手に入れたため、コッターピンを抜くために打たれた手痛い傷が往時を偲ばせる。
まだ、手に入れていないが、ほしいと思って探してる部品に日東の旧ダイナミックステムがある。これも海外模倣品だと思うが、その独特のフォルムが愛おしい。
突き出し寸法は各種あるみたいだ。できれば、70mm前後が欲しいところ。これも最近はあまり見かけない。出てくるとすぐに誰ぞにかっさらわれるようだ。落札価格もまま高い。
しかし、欲しいのである。別にこれを付けて一台とかのつもりはない。観賞用かな。(^^)
リオタードのプラットフォームペダルもいい。しかし、これもなんちゃって模倣品というべきか、三ヶ島のアーバンプラットフォームが好きだ。これも2つ持っている。今は付けていないが、努力して真似しました感が伝わってきて面白い。
こういう本物に似せているが、真似しきれないというところが憎めないのである。
後、部品ではないが、愛着のある工具にVARのカニ目レンチがある。これは中央の蝶ネジを緩めてカニ目幅を自在に変更できるもので、主にボスフリーの蓋を外すのがその使命であるが、BBの左ワンの調整にも使える。最近は、あまり登場機会がないが、その独特の形状に愛着が湧く。
最近は、規格が各種乱立するようになり、長年自転車をいじっている私でもわけがわからない状態である。BB周りなどはカオスで、その都度工具も必要になるようだ。ま、私は昔からの1インチのクロモリ車のみであるから、問題はないが。
最近は、工業デザイン的にぐっとくるような部品がない。昔のサンプレのWレバーとかは非常に秀逸なデザインで今でもときめく部品である。
ユーレーの変速機もそういう優雅なデザインで一時代を築いた。
なんか、今の時代は機能性が求められ、デザインは二の次というような状況で面白くない。今日も中堀さんの「私の愛した自転車パーツ」を眺めてはため息である。
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