輪行と鉄道の将来について。

 昔、サイクリングヤマト便という手ぶらで遠方へサイクリングに行ける便利なシステムがあった。過去形なのも、今は廃止され、使えなくなったからだ。

私も四国や、しまなみ海道など随分とお世話になった。しかし、今から思うと、相当やばかった。というのも、事業所によっては、周知されておらず、扱いがラフそのもので、輪行袋に穴が開いたり、Rディレーラーハンガーが曲がったりというのはしょっちゅうで、一番ひどいのは、Fメカが壊れて、チェーンリングが曲がったことかな。(゚∀゚)

ま、文句を言っても自分のオリジナル車が元に戻る可能性は低いので、何も訴えはしなかったが、あれ以来使っていない。やはり、自分の大切な自転車はできるだけ、携帯して自分で持っていくべき、と今は思っている。

輪行は本当に便利なシステムなので、末永く存続してほしいと願う。

しかし、ここへ来て、どうやら雲域も怪しくなってきているようだ。新幹線などは安泰であるが、地方のローカル線がやばい。輸送密度2000人以下の路線を自治体とJRとで協議して、存続するかどうするか考える段階に来ているのだとか。それはそうだろうと思う。いつまでも赤字を垂れ流し続けるローカル線をそのまま放置しておけば、経営上大変なことになることは明白である。

今は都会の路線の営業利益でなんとか賄っているが、それもそろそろ限界に来ている。相次ぐ天災などにより、路線が損傷すると、莫大な修復費用がかかる。それをJRだけが負担するのか?など問題は根深いのである。

時代の流れからいうと、もうローカル線の存続は難しい段階にきていると思う。国民のほぼ一人が自動車を所有する時代。地方は特にモータリゼーションの進行が著しい。私の和歌山県などもほぼ自家用車がないと生活できないエリアである。

サイクリングという趣味に限っていうと、列車で移動できる輪行は限りなく便利だ。ルートが自由自在。それと網の目のように発達した路線を乗り継いでいく楽しみもある。

今はネットで乗り換え情報が簡単に得られるため、何時に到着するかもほぼわかる。

こうしてネット上で架空のサイクリング計画を妄想し、楽しむことができる。もちろん、実現も可能だ。しかし、もし、ローカル線が廃止されてしまえば、こうしたサイクリング形態は不可能になる。カーサイは自由だが、一筆書きしかコースが取れない悲しさがある。

紀伊半島の南部ももちろん、このレッドゾーンに入っていて、いつ廃止になるかとやきもきする。それに追い打ちをかけるのが、高速道路の延伸である。

紀伊半島をぐるっと一周するらしい。そうなると、もう鉄道に勝ち目はない。個人的に思うのはたぶん、南海大地震が来て壊滅すると止めを刺されるのかな、と思う。

まあ、確実に近い将来、紀南地域へは鉄道で到達できなくなる時代がやってくると思う。

いいコースが揃っているが、残念である。

一部のサイクリストのわがままでJRにローカル線を存続せよ、と言ってもまあ無理な話。

経営を成り立たせるためには、ローカル線をバッサリ切り落とすしかないようだ。

(=^・・^=)

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