朝からジャズを聴いている。あぁ、癒やされる。
ジャズ評論家の油井正一さんが、著書「ジャズベストレコードコレクション」、新潮文庫で語っていたが、ジャズほど疲れたときに効く特効薬はない、と私も思う。
ジャズを聴き始めてもう20年以上になるかな。最初はガイド本を頼りに入門的なアルバムを買っては聞いていた。それが、知らぬ間に貯まって今は、その数は数百枚になった。(・・;)
ラックの中はもう満杯である。失敗だったな、と思うのは物理的に重量のあるCDを買うと、部屋の床の損傷が激しいこと。すぐ凹んでくるし、痛む。
できれば、ダウンロードで買いたい。これからはそうするつもりである。しかし、ジャズという音楽は新譜ならいざ知らず、過去発売され長らく廃盤になっていたアルバムでも、再発してくれてもなかなかダウンロード販売はされていないかな。
ちょっとマイナーな盤になると、ない。(T_T)
で、今、聴いているのは、Buddy DefrancoのクラリネットのアルバムでMr.Clarinetである。なかなかクラリネットでアドリブ展開するというのが珍しい。私のお気に入りである。
秋の頃になるといつも引っ張り出して聴いている。昨日は仕事で深夜のご帰還となり、ぐったり。今朝も疲れているが、ジャズを聴くと、よし、またがんばるぞ!という気になる。
ジャズという音楽が前向きになる気持ちをプッシュしてくれる。油井氏の受け売りではなく、これホント。食わず嫌いの人はまず、手頃なアルバムから買って聴いてみてほしい。
ジャズというキーワードで思い出すのが作家である。村上春樹は、ジャズファンとして有名である。彼の推薦するジャズアルバムもいくつか持っている。どれも素晴らしい内容だ。
スタンダードという楽曲もよく聴く。しかし、スタンダードの定義は定かではない。長年ジャズミュージシャンが好んで取り上げる楽曲というふうに勝手に解釈しているが、あながち間違いではないだろう。
例えば、80年代に絶大な人気を誇ったシンディ・ローパーのタイム・アフター・タイムであるが、これは今はジャズスタンダードといえるかと思う。知っているだけでも数名のミュージシャンが演奏している。あのマイルスデイビスも演奏し、名演を残している。
また、日本で絶大な人気を誇るクレオパトラの夢である。ジャズジャイアンツのバドパウエルが残した名演で彼のオリジナル楽曲であったが、今はもう誰もが好んで演奏するスタンダードだ。
私の最近のお気に入りは、甲田まひるの演奏するクレオパトラの夢だ。
ジャズはなんと楽しい音楽なのだろう。あの武満透がアメリカのある財団から誰に師事したいか、と聞かれたとき、本気でデュークエリントンに師事したい、と申し出たというが、冗談としか受け取ってもらえなかったとか。
でも、エリントンの音楽はアフロアメリカンでアメリカの歴史そのものかも知れない。私はエリトニアンの1人である。
今日もお気に入りのジャズアルバムをUSBメモリに放り込んで、車で流しながら聴くのであった。
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