トルク管理について。
今までネジを締めすぎて壊してしまう、いわゆるネジ舐めを何度か経験している。自転車メンテナンスを長年やっているとこういう場面に出くわすことが何度かあるかと思う。
私もネジ舐めを経験している。部分によっては取り外しに大手術となり、大変なことになる。
トルク管理に神経を遣うようになったわけは、コッタレスクランクの取り付けである。ここはテーパー穴になっていて、そこをボルトで強力に締め込むようになっているが、理論上、締めすぎるとテーパー穴が広がってしまい、クランクが最悪アウトとなる。
昔の材質の柔らかかったストロングライトのクランクなどにこの傾向が強く、ちょっとしたトルクの入れすぎでもう穴が広がってしまい、アウトとなることが多々あったようだ。
それで、マニアはどう対策するかというと、アルミ缶を潰して切って、その切片をコッタレス部分に挟み込む、というような方法で、クリアランス調整をしていたのだとか、聞いた。
フレーム各部のトルク管理も神経を遣う。フレーム側のネジ山が潰れたら、もうアウトだから。
BB部は強大な力が要るようだ。50〜70Nmとある。右ワンは緩むととくに始末が悪い。
専用工具でしっかりと締め付けておきたい。
最近は、カートリッジタイプや、ホローテックⅡのアダプターなどに3/8角ビットのトルクレンチが合うように穴が開いているものがあって、重宝する。これに締め付け時、トルクレンチをあてがい、締め込むといい。
カチッとなってトルクがかかった瞬間が快感だ。
こうして正確にトルクを管理して取り付けを行うと部品を損傷することがない。ぜひにやっていただきたい、と思う。
カタログを見ると各種、トルクレンチ対応の工具が発表されていて、気になるところである。
最近はカーボンとかチタンなどの部品も増えていて、ことさらトルク管理に気を遣うようになった。シートポストの取り付けボルトもトルク管理がシビアである。締めすぎるとクロモリの場合、シートピンの位置が変形してしまい、アウトである。これも経験済み。(゚∀゚)
だから、トルクレンチは価格がバカにならないが必須工具だと思うわけである。
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