私の嫌いな道。

 紀伊半島内を年がら年中サイクリングしている。そのうち、嫌いな道が増えてくる。

その一つ、R480のかつらぎ町渋田から上がる志賀の激坂!これが市峠まで長いこと!貧脚の私のこと、ほぼ乗っていけるはずもなく、早々に退散して降りて押し歩くことになる。

真夏の炎天下など、本当に堪える。目の前がぼんやりしてきて、意識朦朧状態。周囲に影もなく、ひたすら降りてポクポクと押して歩く。人が見たら、そんなしんどいことやってどこが楽しいの?って思われていると思う。(´・ω・`)

しかし、この真国川沿いに下る、というコースは真夏に特に好んで私は走っている。理由は最初の激坂さえやり過ごせば、後は林間コースとなり、ごきげんな下り基調で延々、海南市まで走れるからだ。

細野あたりの林間は夏場は涼しくていい。紀ノ川沿いのアプローチ区間が死ぬが、真夏はこの辺しか走りに行かない。暑すぎて遠方への遠征気分もない。

細野で思い出したが、去年は秋頃にここへWAKAYAMA800のスタンプラリーに行った。細野キャンプ場である。主と話したが、次々にサイクリストがスタンプ目当てにやってくる、という。

その中の参拝者の一人が私、というわけだ。(*^^*)

細野への分岐手前を右手に行くと桃山へ下れる。この峠を黒川峠という。この黒川峠もものすごい激坂で嫌いな道の一つである。桃山側から登ったことがあったが、とても乗っていける斜度じゃない!

道も狭くておまけに交通量が多い。おすすめできない。

下るのはいい。

今年のライドプランを考えていて、まんべんなく紀伊半島で走りにいきたい土地を網羅していたが、随分と走ったものである。同じような地域ばかり走るので、どうしてもリピートになってくる。飽きがこないよう、地域を変えて工夫しているが、それでも狭い範囲で走る、となると同じような地域に二度足を踏み入れることになるのである。

しかし、私は和歌山県北部に住んでいて非常に満足している。都会から離れているが、大自然がすぐ近くにあるし、豊富な魅力的ルートがたくさんあるから。

今年はたくさんのルート紹介と写真を紹介できると思う。

まずは今月は御坊あたりの日高川左岸紀行である。

蛇行を繰り返し、天田橋あたりまで流れる日高川。その流域は去年の4月中頃、輪友F氏と高野山から延々走ったが、見ごとに計画倒れで途中四苦八苦の旅となった。

日もとっぷりと暮れ、真っ暗な中をLEDの頼りない光によって進むという行軍であった。とうに走る気力もなく、歩いたり、乗ったり…。

辛かった記憶ほど鮮明に残っている。なぜだろう。

日高川中流域。道の駅サンピン中津あたりは、夕方以降商店の光もなく、補給もできない。地獄のルートだった。だから、次回行くときはたっぷりの補給食を持って行こうと思っている。

チューブラーで快走するには丁度いいルートかな、と思う。ほぼ全面舗装だし。しかし、私のこと、裏道の川沿いを行くので、小石や枝などパンクの原因に事欠かないだろう。

十分注意して走行しないとスペアのチューブラータイヤを使い切ったら、もうエアーを騙し騙し入れながらの自虐走行しかない。チューブラーはバーストでなければ、ある程度空気を入れながら走ることが可能だ。接着しているからタイヤも外れない。この利点はあまり語られないが、いい点だとおもう。

どんなに真っ暗で一人キリでも私は孤独に思わないし、幽霊などの恐怖感もまったくない。そのへんは不思議だが、本当にそうだ。一人で寂しい山の峠道などへ担ぎに行っても平気だ。

市鹿野の長い暗いトンネルも平気だった。

随分とあちこち走ったが、また、行きたくなるから病気そのものである。

スペアのチューブラーをストラップでくくりつけて、出陣かな。

(=^・・^=)

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